今週のお題「あんこ」
台湾の人にとって、日本のあんこは甘すぎるらしい。
10年くらい前に太宰府をのんびり歩いていたら、「Excuse me.」と声をかけられました。振り返ってみると、外国人観光客と思しき40代くらいの女性3人組が立っていました。台湾から来たという彼女たちは、太宰府名物・梅ヶ枝餅の有名なお店を探しているようです。そこのお店は知っていましたが、その道順を英語でどう伝えたらいいか分からず…。ジェスチャーと頭に浮かんだ英単語を並べて「一緒に行きませんか?」とその場所まで案内しました。
目的のお店に着き、お目当ての梅ヶ枝餅を一口食べ、彼女たちが「Too sweet.」とつぶやいているのを聞きました。驚きました。台湾の人の口には、日本のあんこは甘すぎると感じるんか!と。個人的にあんこはあまり好きじゃないので、正直分からないところがあるんですが、異文化ギャップに気づかされた瞬間で記憶に残っています。
少し調べてみると、台湾のあんこは甘さが控えめだそうです。砂糖の甘さより小豆本来の味が引き出されていて、あんこというより煮小豆を食べているようだとも。なるほど。そう言われたら、台湾の人が日本のあんこを食べて「Too sweet.」とつぶやいたのが分かる気がします。
ちょっとした余談ですが、お店に着いた後も彼女たちからのお誘いで、しばらく行動を共にしました。こういう時に英語を話せたら良かったなぁ、なんて考えた学生時代でした。