のほほん備忘録

のほほんと過ごす日々に、ちょっとした備忘録

20代のうちに札幌へ行きたい

今週のお題「2024年にやりたいこと」

 

札幌へ一人旅をしたい!

 

昨年の東京旅行のときに、初めて一人で飛行機に乗りました。もともと飛行機の離着陸に恐怖心を抱いており、誰かと一緒ならまだいいものの、できるだけ飛行機を避けていました(なんかタイムリーな話題になってしまいましたね…)。この前の旅行で初めて一人で飛行機に乗り、若干の恐怖心はありましたが、「乗れた」という事実に少しだけ自信がつきました。

その自信を持って、もう少し距離を伸ばしたいなぁ。そう思い、近くの空港から(国内で)一番遠くへ行ける場所を探していました。そこでヒットしたのが、北海道でした。福岡空港から新千歳空港まで1本で行けるようです。そういや、札幌市内まで電車で乗り換えなしで行けるよな…?ここから、札幌旅行の企画の芽がぽっと出てきたのです。

 

そもそも札幌って、何があるんだ?情報収集用に、図書館で北海道の旅行ガイドを借りました。時計台、すすきの、北海道大学博物館、雪印メグミルクの企業博物館、食べ物だったら海鮮系やラーメン(特に味噌が多い)、スープカレージンギスカン、ザンギなどが出てきました。やばい、どれもこれも気になるものが多い…。絞らなければ。

また、札幌周辺の地域の情報もあり、個人的には小樽が気になりました。昔ながらの街並みがあるらしいし、北前船の寄港地のひとつとして栄えていたらしいし。歴史的観点で面白そう。電車でも、新千歳空港から札幌を通って小樽まで、直通で行けるらしい。ただ、物理的に2泊3日で札幌・小樽の両方に行けるのだろうか?ほら、北海道はでっかいどうだし。

 

といった感じで、まだ芽が出たくらいしか計画は立てておりません。今年のどこかで20代が終わってしまうので、できれば20代のうちに札幌旅行を実現できたらいいなぁと思っています。札幌の雨温図で見ると、6月あたりがベストかなぁ。

また、札幌や小樽、新千歳空港でおすすめのお店や名物料理、その土地の歴史や地理について学べるところなどがあればぜひ教えてください!

 

シューズから始まるジム通いの習慣化

特別お題「買ってよかった2023

 

(とっくに)明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 

新年1発目は、特別お題について書こうと思います。昨年のお買い物で「買ってよかったもの」ですか…。しばらく考えたんですが、やはりこれですかね。

www.skynewtypeshop.com

厚さ1mmのコンパクトシューズ。昨年から通い始めたジムでトレーニングシューズとして使っています。

今までは一般的なトレーニングシューズで運動していたので、ジムバッグのほとんどをシューズで埋まり、持っていくのがちょっとめんどくさかったです。そのため、ジムに通うのがおっくうになることもありました。

ただ、このままではダラダラした生活を送ってしまう、という危機感もありました。そこで見つけたのがこのシューズです。厚さ1mmのコンパクトシューズ。なんて薄い。これだったら、バッグの場所を取らないかもしれない。そしたら、ジムへ行く回数も増えるかもしれない。そういう思いで1足買ってみました。

予想は的中しました。ジムへ行く回数が増え、週1回のペースで通えています。「あっ、ジムへ行かなきゃ」と自発的になったと自覚しています。また、シューズが薄いので、運動着以外のものも入れることができます。そのため、仕事帰りや何かの用事の前後に運動することが多くなりました。

昨年からジムへ通い始め、そこから習慣化できているような気がします。そういった意味で、このシューズを買ってよかったなぁと思います。

 

▲ ここに「買ってよかった2023」を書こう

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特別お題「買ってよかった2023

 

2023年 ベストムービー トップ10(後編)

お待たせしました。1~3位の発表です。ここからはカウントダウン方式で3位からどうぞ!ちょっとだけネタバレがあるかもです。

 

3.『Shall we ダンス?

やはり、周防正行作品は面白いなぁ。「社交ダンス」という軸となるテーマから、ラブロマンス・コメディ・ヒューマンドラマへと枝分かれしていくからとても観やすい。社交ダンスの基本情報からその面白さまで、本作で社交ダンスを深く知ることができそう。ステップを主人公に教えるシーンでは、観客も同じように足を動かしてそうだ。

役所広司の演技は素晴らしく、中年男性の苦悩がリアルに伝わる。家族のために真面目に働いてきたが、果たしてこのままでいいのだろうか?何か変化が欲しいと思い、男性はダンス教室の門を叩いたのだと思う。ヒロインを演じた草刈民代は、本作が映画初出演とあってセリフのたどたどしさはあったが、ダンスの所作はとても美しかった。指先までスッと伸びてて、立ち姿だけでも目が離せない。ハートフルな娯楽映画だった。

 

2.『グランツーリスモ

ゲーマーがカーレースの最高峰「ル・マン」の表彰台に立つ物語。これが実話ってのがちょっと信じられない。確かに、ゲームで何千回もコースをシミュレーションしているゲーマーの方が強そうなのも想像がつくが、これを実際のレーシングチームがやってしまうってのが凄い。しかも、タイトルの『グランツーリスモ』はソニー(プレステ)のレーシングゲームシリーズだし、このプロジェクトを行ったのは日産というのが、なんか日本人として誇らしい。

スピーディな展開と3人の男の人間ドラマが描かれていて、観ているこっちも胸が熱くなる。車内のシーンが多いから、自分もカーレースに参加している感覚になる。これは4DXでも観たかったなぁ。

 

1.『フォレスト・ガンプ 一期一会』

素晴らしきヒューマンコメディ映画だった。主人公が予期していないところで、良き出会いがあり、人生を良い方向へと導く。「ピンチになったら、とにかく走って」という幼なじみのヒロインの言葉を胸に。ヒロインも紆余曲折あったが、最終的に自分のなりたいものになれて良かった。一つ一つの出会いが、人生の糧になる。主人公の母が言った「人生は箱に入ったチョコレートのようなもので、開けてみないと中身が分からない」が、まさにこのことを表していると思う。

もう1つ面白かったのは、主人公の物語が1950~80年代のアメリカ史とつながっているところ。母が営む下宿にエルヴィス・プレスリーが下宿したエピソード、ベトナム戦争やその後の平和運動ウォーターゲートホテルからフロントへ連絡する主人公の姿、ジョン・レノンとの対談シーン、「どこかのフルーツ会社に出資し一生食うことに困らない」という主人公の独白…。本作にアメリカ現代史もちらほら描かれているので、それもまた面白い。

アメリカ現代史を学ぶにはうってつけだし、主人公の物語としてもほっこりする。1回の鑑賞で2つの味を楽しめる映画である。

 

以上の結果になりました。

 

さて、2024年はどんな作品を観ましょうかね。以前の記事に書いたように、「旧作映画シリーズ vol.2」として、21世紀の話題作を手に取る予定です。また、2023年は古い作品をよく観たので、2024年は新作・準新作辺りの作品も観てみたいです。もちろん、映画館で公開される最新作も観たい作品がまぁまぁあるので、無理のない範囲で足を運んでみたいです。来年はもう少し本数を増やしたいなぁ。とりあえず50本以上かなぁ。

 

てな感じで、2023年のベストムービーの発表は、これにて終了です。

今年も本ブログに足を運んでいただいてありがとうございます。読んでくださっているみなさんのおかげで、こうして続けられています。来年もマイペースにのほほんと書いていこうと思います。

それでは、良いお年をお過ごしください。さらば、2023年!

 

 

2023年 ベストムービー トップ10(前編)

2023年まであと数時間となりました。お待たせしました。あの企画です。

 

今年1年間で観た中で、面白かった作品を10作紹介します。例年通り、劇場公開作だけでなく、テレビでの放送やDVD(Blu-ray)レンタル、動画配信などで観た作品も含まれています。1年のうちに2回観た作品は1カウントで計算。そのようなルールで、今年観た本数は45作品。前年よりだいぶ減りました。

さて、2023年はどんな作品が選ばれたでしょうか?まずは、4~10位をコメント付きでどうぞ。

 

 

4.『わたしの幸せな結婚』

意外と面白かった!ファンタジーはあまり見ない方だが、物語のテンポが良いからその世界観にスッと入れる。衣装も鮮やかで美しい。主人公たちが異能を使う場面は、視覚的演出に迫力があって見応えがあった。やはり目黒蓮はスクリーンが似合う。目がとても綺麗で引き込まれる。今田美桜も演技の上手さにビックリした。雰囲気的に続編ありそう…。

5.『街の灯』

久々のチャップリン作品に、久々のサイレント映画。とにかく芸が細かい。動きだけでこんなに面白いとは。計算しながら演出していそうというほど、キャストたちの息がピッタリ。まるで芸術。ストーリーは悲哀からのハッピーエンド。チャップリンの登場シーンは、当時の状況を表しているだろうか。

6.『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』

『美しい彼』を手掛けた酒井麻衣監督の作品ということで観に行ったが、やはり映像が色鮮やかでとても綺麗だった。あと、脚本がエグい。最初から伏線があって、物語が進むにつれてどんどん回収していく。再び観る時は主人公の男子高校生の視点で観たい。ヒロインの苦しさに胸が痛い。家にも学校にも居場所がないってかなりツラい。それだからか、ラスト辺りのとあるシーンにグッと来た。

7.『もっと超越した所へ。』

2時間弱の作品だったが、なんか見入っちゃった。男側のクズさも女側の後悔も繰り返していく。束縛ヒモ男、自分中心な男、プライドが高すぎる男、後先考えない男…。どのタイプも絶妙にイラっとしたなぁ。ラスト辺りでテンポが変わって、ハッピーエンドで終わったことに驚いた。脚本の展開が面白い。

8.『BLUE GIANT

これは映画館で観て正解。ジャズの音が気持ちよくて、思わずリズムに乗っちゃう。魂のこもった演奏シーンは、3人の結束力が伝わってしばらく放心状態。明確な目標がある大、知識豊富が故に守りの姿勢になってしまう雪祈、初心者だけどがむしゃらに努力する玉田。3人のどれかに感情移入しちゃいそう。音楽は勝負じゃない、感情なんだ。

9.『東京物語

初めての小津安二郎作品だったが、とても面白かった。当時はいつでも会える距離ではない東京と尾道。仕事の忙しさで、年老いた父母にかまう時間がない息子と娘。母の突然の別れに悲しみながらも、すぐに自分たちの生活に戻る2人。一瞬「えっ!?」と思ったけど、当時の親子関係ってこんな感じだったのかなぁ。所作や言葉づかいが綺麗。

10.『浅草キッド

笑いの提供が舞台からテレビへ。舞台にしがみつく師匠と、テレビで人気を得る主人公の対比が切ないけど面白い。人を笑わせるという点では同じことなんだけどね。主人公の辞め方が葛藤ありまくりだし、そんな主人公を師匠はずっと気にかけていた。心情描写が上手い作品。柳楽優弥がめっちゃビートたけしだった。

 

今年はジャンルが偏っていない気がする。さて、1~3位はどんな作品が選ばれたのでしょうか?続きは、後編へ。

 

今年訪れた展覧会 後編

前回の続きを書いたら、なかなかのボリュームになりました。こうして書いてみると、全国各地の博物館・美術館に行っていたんだなぁ。

 

 

常設展@国立科学博物館

なかなかのボリュームでかなりの時間を要した。6時間くらいいた気がする。

「東京滞在記」でも感想を書いたが、地球館についてもう少し書いておきたい。地球館の地下部分は、時間切れのため行けず。動物のはく製が多めで、実寸サイズだから迫力ある。ヒグマのデカさ、パンダの小ささ(意外)、ラクダやキリンの背の高さなど、動物たちがとてもリアル。動物園だとこんなに近くで見られないよ。

個人的には、2階の科学技術のブースが面白かった。物理的な現象を体験したり、日本の科学技術の変遷を学んだりして、とても興味深い。昔の日本人は「世界に負けない」という強い気持ちで、世界に誇れるものを作っていたんだな。いつから日本人は守りの姿勢をとるようになったのだろう。先人たちの向上心に羨ましさもありつつ、そういう心を忘れちゃいけないなと思った。

生物の進化や鉱物の話は、もはや地学の授業だった。子どもの頃に足を運んでいたら、少しは科学に興味を持てたんじゃないかと思う。こんなに面白いとは思わなかった。時間が足りなさすぎたから、また足を運ぼう。

 

やまと絵 受け継がれる王朝の美

どの作品も季節の移り変わりや景色、人々の様子を描いていて見応えがあった。時代によって人物の顔の描き方や色の使い方が異なって見えるから面白い。

そして、目玉の四大絵巻を見られたのが良かった。「源氏物語絵巻」の豪華絢爛さ。「信貴山縁起絵巻」は米俵があちこち描かれており、人々の驚く様子が絵巻から伝わってくる。「伴大納言絵巻」は応天門の篇を描いており、炎の描き方に迫力があり、逃げる人たちが慌てている様子にリアルさを感じる。「鳥獣戯画」は当時の庶民の暮らしぶりを動物でコミカルに擬人化していた。これらを一度に見られるなんて、なかなかない機会だった。

 

Perfume COSTUME MUSEUM

全4章の展覧会。中学生の頃からPerfumeが好きなので、これは見逃せない!そういう思いで、神戸にある美術館へ足を運んだ。

1~3章は、MVや音楽番組で着た衣装を中心に。見覚えのある衣装ばかりでウキウキ。初期は既製服のスタイリングとは知らなかった。とあるブランドでPerfumeが着たものと同じ服を着られるのは、ファンにとってはたまらない。ある種、彼女たちがファッションアイコンとして成り立っていたといえる。

それから衣装が作られ始め、あ~ちゃん=ひざ丈、かしゆか=ミニ丈、のっち=パンツスタイルという基本形が出来上がる。3着1セットで展示されていたが、かしゆかの衣装の細さに驚いた。あ~ちゃんの髪留めも曲によって違ってて可愛かったし、のっちのパンツスタイルの衣装に個人的に目を惹いた。また、それぞれの個性を引き出すため、衣装のデザインに細かい違いがあるのもまた面白い。ほとんどの楽曲衣装があったんじゃないかな。何回もMVを見たから、「あー、これこれ!」となった衣装が多かった。

4章はステージ衣装で、このエリアだけは写真撮影OKだった。早着替えや動きやすさといった機能性を重視した衣装。それでもカラフルや可愛らしい衣装ばかりだった。また、メンバーセレクトってのもまた良い。

 

正倉院展

奈良国立博物館、相変わらず人が多いなぁ(笑)。

今回は奈良時代の人々の生活が垣間見られた内容だった。説明文も分かりやすくイメージがしやすい。この時代に機械とかないはずなのに、細かいデザインに目を惹く。琵琶の螺鈿のデザインがとても美しかった。

 

特別展 東福寺

内容のほとんどは、「ぶらぶら美術館」(BS日テレ)で予習済み。とにかくスケールがデカい。

「五百羅漢図」の絵そのものもデカい。絵の横には四コマ漫画が添えられていて、絵の中の物語が分かりやすい。阿形像もめっちゃデカく、ほへーと見上げていた。本尊の左手も展示されていたが、やっぱりデカい。

東福寺禅宗のお寺。なのに、手を合わせたお像があったから「おや?」と思った。禅宗って確か念仏だから、他の宗派なのでは?そう思っていたら、解説にもそのように書かれていた。

会場を出て荷物の整理をしていたら、京都国立博物館のマスコットキャラクター・とらリンが現れた。めっちゃ足音がドスドスしている。ハイタッチしたらなんか圧が強かったけど(笑)、動きが機敏でとても可愛かった。

 

世界が絶賛した浮世絵師 北斎展  —師と弟子たち―

改名グセが多いだの、生活がだらしないだの、説明文でもイジられていた葛飾北斎(笑)。歌川広重よりだいぶ前に「東海道五十三次」を描いていたのは知らなかった。

彼に影響された画家は数知れず。フランスの画家アンリ・リヴィエールも「エッフェル塔三十六景」を発表していたほどだから、世界的にもインパクトのある天才絵師だったことが伺える。

 

古代メキシコ —マヤ、アステカ、テオティワカン

題材としては怖かった。「生贄」とか出てくるんだもん。でも、その時代のメキシコの価値観がコレだった、ということだよな。

こちらも写真撮影OK。「鷲の戦士像」は一目見ただけでもインパクトある。ワシとメキシコ国旗のつながりに鳥肌。

 

 

今年1年間で15の展覧会を見に行きました。自分でもよー行ったなと思います。

また、どの展覧会もミュージアムグッズを買いました。展覧会に行った証として、毎回とても楽しみにしていました。その中でもステッカーやシールをよく買っていました。日記にすぐ貼れるので、使い勝手が良いです。また、靴下やノートもよく手に取っていました。こういうおみやげに靴下という選択もアリだな。

来年入ってからも気になる展覧会や美術館・博物館がいくつかあります。機会があれば足を運んでみたいですね。

 

 

今年訪れた展覧会 前編

今年、多くの展覧会に行きました。行った感想をまとめてみたのですが、やはり長くなってしまったので、2部構成でお届けします。

 

 

WHO IS BANKSY? バンクシーって誰?展

さすがバンクシー。10時開場なのに、すでに行列が。中高生の若者が多かった印象。

神出鬼没のストリートアート。そのほとんどは、上塗りされたり壊されたりして残っていない。だけど、バンクシーの作品は、一般市民のスマホの中に残っている。バンクシーだけでなくみんなで作品を作り上げていく。現代美術としては新しい形といえる。

映画のセットみたいな展示というのも面白く、写真で見るよりもはるかにスケールの大きさを感じた。高さ5mの花束の絵を描くの、命懸けだったろうな。

 

ポケモン×工芸展

懐かしいポケモンたちが芸術家によって作品に溶け込む。

"進化"をモチーフにしたり、"つつら落とし"の世界を空間に落とし込んだり。芸術家も実際にポケモンのゲームをしてみて、作品のアイデアを出しているとのこと。最も印象的だったのは、「ピカチュウの森」とリザードンの壺だった。

 

それは知っている:形が精神になるとき

遅咲きの桜が出迎えた金沢21世紀美術館。外国人観光客が多かった。

展示室は「形と精神」がテーマ。銃で作られたパーカッションの楽器があり、その音はポップなメロディだった。"平和"というメッセージ性がありそうな気がした。

また、とある展示室に入ったら、よく見る絵文字がバルーンでドーンと浮いていた。インパクトあり過ぎるわ。現代美術は想像力の世界だと思った。

 

モーニングツアー

大原美術館のモーニングツアーに参加した。1時間だけだったが、内容が濃い。解説付きもありがたい。

普通に見たら素通りしちゃいそうな作品も、立ち止まってじっくりと。筆の動きが1枚の絵でもいくつかあったり、遠くで見ると見え方が変わったり。1つの作品にそれぞれ物語性があって面白い。

美術館の建物も、93年前から変わっていないという。大きい四角の壁は、昔は窓だったらしい。

 

アーツ・アンド・クラフツとデザイン —ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで—

この展覧会を一言で表すならば、「日常生活に美を」。

機械による大量生産社会に対する批判と装飾芸術の地位向上を信念としたモリスは、手作業と自然由来の染料にこだわった。線対称のデザインが多くてワクワク。ただ、この色づかいと鮮やかさ、緻密なデザインは機械では作り出せない。壁紙やティーセット、椅子など、日常生活に溶け込んでいるものにも、その美しさを魅せる。モリスの意図はこういうことではないかと想像する。

一方、フランク・ロイド・ライトは、モリスの価値観に機械の良い面を取り入れているように感じた。ステンドグラスは直線的だが美しい。デザインって面白いなぁ。

 

THE ドラえもん展

絵や写真、彫刻、映像など、いろんな表現で「ドラえもん」の世界を描く。

特に印象的だったのが、紙で作ったタケコプターだった。とても緻密だし、その説明文がやけに面白かった。想像の世界ではあるが、まさかタケコプターの内部を見られるなんて。

 

イッタラフィンランドガラスのきらめき

フィンランドを代表するブランド・イッタラ。ガラスを中心とした約450点の作品を通して、イッタラの技術・哲学・デザインに迫る。

これが意外と面白かった。写真撮影OKの展覧会で、撮った写真をふりかえると、カイ・フランクというデザイナーの作品が多かった。シンプルだけどスタイリッシュ。実用性のあるデザインにフィンランドの自然も添えて。フィンランドという国と共に、イッタラのデザインや技術があるんだなぁと思った。

 

トムとジェリー カートゥーン・カーニバル

やはり、小さい子どもとその親が多くて、とてもにぎやかだった。

会場に入ってすぐの説明文で、「トムとジェリー」は"やられたらやり返す系アニメ"と書かれてあって思わず笑ってしまった。映像もいくつかあったが、幼少期に観たからかほとんどのエピソードを覚えていた。

チーズの穴から顔を出すジェリーが可愛かった。また、コテンパンに変形されたトムやジェリーの作品もあってニヤニヤ。ボウリングのピンになったり、階段状になったり。

 

 

後編へつづく。

旧作映画シリーズ vol.1

ちょっと前の記事で「旧作映画シリーズ」というワードが出てきました。今回はそれについてもう少し深掘りしたいと思います。

 

今年は旧作映画、特に20世紀の映画作品を多く手に取るようにしました。映画好きとしてはスルーしちゃいけない作品をセレクトしたつもりです。ここでは映画の感想というより、その映画を選んだきっかけを中心に書いていきます。いずれ書くであろう「2023年ベストムービー」と重なる作品がありそうなので。

 

 

『街の灯』(原題:City Lights/1時間26分)

【1931年/アメリカ/ラブストーリー】

目の不自由な花売り娘に恋をした男の奮闘を、セリフ無しのサウンド版でユーモアに描いた不朽の名作。

1930年代の映画作品で真っ先に浮かんだのが、「世界の喜劇王チャールズ・チャップリン。『キッド』『モダン・タイムス』に次ぐ3作目のチャップリン作品の鑑賞となりました。

 

カサブランカ』(原題:Casablanca/1時間42分)

【1942年/アメリカ/ラブストーリー】

第2次世界大戦下のフランス領モロッコカサブランカを舞台に描く名作ラブロマンス。

知っている作品が少なくて選ぶのが難しかった1940年代。本作は、かろうじてタイトルは知っていたし、「君の瞳に乾杯」という名セリフを聴きたかったので選びました。

 

『見知らぬ乗客』(原題:Strangers on a Train/1時間41分)

【1951年/アメリカ/サスペンス】

交換殺人を持ちかけられた男の恐怖を描いた、パトリシア・ハイスミスのミステリー小説を映画化。

だいぶ前に「嵐」の二宮さんが舞台でやっていたので、タイトルと大体のあらすじは知っていました。初めてのヒッチコック作品はゾクゾクしっぱなしでした。

 

東京物語』(2時間15分)

【1953年/日本/ドラマ】

東京で暮らす子どもたちを訪ねた老夫婦の姿を通し、戦後日本における家族関係を丁寧に描いた不朽の名作。

初めての小津安二郎監督作品。やはり小津監督は外しちゃならんだろう!と思い、最も有名な作品を選びました。原節子さんの美しさも気になっていたし。

 

ティファニーで朝食を』(原題:Breakfast at Tiffany's/1時間54分)

【1961年/アメリカ/ラブストーリー】

宝石店のティファニーの前で朝食のパンを食べるのが大好きな娼婦・ホリー。ある日、彼女のアパートに作家志望の青年・ポールが引っ越してくる。

1960年代辺りで有名な女優といえば、オードリー・ヘプバーンは外せません。『ローマの休日』以外の彼女を観てみたいと思い、本作を手に取りました。

 

『天国と地獄』(2時間23分)

【1963年/日本/サスペンス】

製靴会社の専務・権藤の息子と間違えられて、運転手の息子が誘拐されたことから始まるサスペンス。

「世界のクロサワ」も、やはり外せません。『生きる』『羅生門』に次ぐ3作目の黒澤明監督作品の鑑賞となりました。

 

燃えよドラゴン』(原題:Enter the Dragon/1時間43分)

【1973年/香港・アメリカ/アクション】

カンフーを武器に、強大な悪に対決するスーパーヒーローの活躍を描くアクション映画。

1970年代の映画スターで浮かんだのが、香港のアクションスターとして名高いブルース・リー。実は、本作で初めて彼のカンフーアクションを観ました。

 

砂の器』(2時間23分)

【1974年/日本/サスペンス】

迷宮入り寸前の殺人事件を捜査する2人の刑事の執念と、暗い過去を背負うために殺人を犯してしまった天才音楽家の宿命を描く社会派サスペンス。

松本清張原作の名作サスペンス。内容は知ってはいるんですが、最初から通しで観たのは初めてでした。丹波哲郎さんの演技が渋い。

 

『ロッキー』(原題:Rocky/2時間)

【1976年/アメリカ/アクション】

スラム街に暮らすボクサーの青年・ロッキー。愛する女性のために、世界チャンピオンのアポロとの死闘を繰り広げる。

ここからは、当時の映画の賞レースで話題になった作品をもとに選んでいます。本作のテーマソングは何度も聴いたことはあるんですけど、作品としてちゃんと観たのはこれが初めてでした。

 

幸福の黄色いハンカチ』(1時間48分)

【1977年/日本/ヒューマン】

模範囚として刑期を終えた男が、旅先で出会った若者2人と共に、妻のもとへ向かう姿を描くヒューマンドラマ。

第1回日本アカデミー賞の最優秀作品賞を獲った作品。高倉健さんという映画スターも外せないですね。

 

エレファント・マン』(原題:The Elephant Man/2時間4分)

【1980年/アメリカ・イギリス/伝記】

19世紀末のロンドンを舞台に、生まれながらの奇形で人間扱いされなかった青年の運命と、彼をとりまく人々との交流を描く。

これも舞台から知り、ずっと気になっていた作品でした。本作が実話であることが驚きました。いろんなことを考えさせる作品です。

 

蒲田行進曲』(1時間47分)

【1982年/日本/コメディ】

撮影所を舞台に、花形スターと大部屋俳優の友情と、2人の間で揺れ動く女優の姿を描く人情喜劇。

この年の映画賞でほぼ独占状態だったらしいです。タイトルは聞いたことありますし、「人情喜劇」というジャンルが気になって手に取りました。

 

マルサの女』(2時間7分)

【1987年/日本/サスペンス】

国税局査察部(通称・マルサ)に勤める女性の活躍をコミカルに描いたサスペンス。

本作も、この年の映画賞で話題になった作品とのこと。「おかっぱ頭がトレードマークの主人公」のインパクトが強くて、いったいどんな物語だろうと気になっていました。

 

レインマン』(原題:Rain Man/2時間14分)

【1988年/アメリカ/ドラマ】

サヴァン症候群の兄と自由奔放な弟。2人の兄弟の出会いによって、それぞれの人生が変化していく姿を描く。

心理学を専攻していた大学時代。授業で「自閉症」の教材として紹介されたのが本作で、やっと手に取ることができました。それにしても、トム・クルーズが若い。

 

シコふんじゃった。』(1時間43分)

【1991年/日本/コメディ】

ひょんなことから大学相撲部に入部することになってしまった大学生の奮闘をコミカルに描いた青春コメディ。

これも数々の映画賞で話題になった作品です。『カツベン!』に続く周防正行監督作品2作目の鑑賞となりました。

 

フォレスト・ガンプ 一期一会』(原題:Forrest Gump/2時間22分)

【1994年/アメリカ/ヒューマン】

知能指数は劣っているが、誰にも負けない俊足と清らかな心を持った1人の男性の人生を、アメリカ現代史と重ねて描き出していくヒューマンドラマ。

第67回アカデミー賞で作品賞を含む6部門受賞した作品として、そして映画好きの友人からの薦めで気になっていた作品。やっと観ることができました。

 

Shall we ダンス?』(2時間16分)

【1996年/日本/コメディ】

社交ダンスを通して、中年男性が自らの人生を見つめ直す姿を描いたコメディ映画。

1990年代の邦画は、周防正行監督作品を続けて観ました。ハリウッドでリメイクされるほどの傑作です。

 

ブエノスアイレス』(原題:Happy Together/1時間36分)

【1997年/香港/ラブストーリー】

アルゼンチン・ブエノスアイレスを舞台に、男性同士の切ない恋愛や人間模様を描いたラブストーリー。

ちょっと前に地元映画館で、ウォン・カーウァイ監督作品5作を特集上映されていました。その5作の中に本作もあり、ストーリー展開が気になって手に取りました。

 

 

長々とまとめました。ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

本記事のタイトルにあるように、これが「vol.1」です。てことで、来年は「旧作映画シリーズ vol.2」を考えています。次は、21世紀の作品をセレクト。主要映画賞を参考にしながら、気になった作品を2000年から1作品ずつ手に取りたいと思います。こちらもどうぞお楽しみに~。