個人的名作映画 4選
今週のお題「名作」
名作とは「すぐれた作品、名高い作品」という意味である。
「名作」という単語を辞書で調べてみたら、上記のことが書かれていました。もう少し深掘りして、「すぐれる」「名高い」の意味をそれぞれ調べてみました。
「すぐれる」:価値などが他よりまさる、他より抜きんでる
「名高い」:広く世間に名が知られている、有名である
なんだか、1つ目の意味「すぐれた作品」の方が書きやすそうなので、こちらで書いてみましょう。それに、8年間続けている映画鑑賞リストが最近400本を超えたので、このお題に答えるにはちょうどいいタイミングです。
2017年から映画鑑賞の記録を続けて8年目。先日、ついに400本目を鑑賞しました。1年間に50本も観ている計算になるんだなぁ。我ながらよー観とるわ、と思います。毎回観るたびに星評価もしています。下は★2.5、上は★5.0ですが、8年間で観た400本のうち最高評価の★5.0はわずか4本しかありません。全体の1%しかないということになります。これって、個人的名作といえるのではないか?
ということで、ここからは個人の独断と偏見で選んだ名作映画を4本紹介します。次に観る映画の参考になれば幸いです。
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018/アメリカ/2時間15分)
文句なしの傑作。映画館で観て良かった作品で、観終わってから放心状態でしばらく立てなかった。そして、鑑賞後に劇場内で自然発生的に拍手があったのが印象に残っていて、そういうところも本作の素晴らしさを物語っている。
特に、ラスト辺りの「ライブ・エイド」のシーンが良い。主演のラミ・マレックの演技が「完コピか?」というくらいフレディ・マーキュリーで、フレディ本人が動いているかのよう。観客の歓声に鳥肌が立ちまくり。クイーンをリアルタイムで見たことはないけれども、「クイーン」というバンドとフレディというボーカリストの偉大さを感じさせた名シーンだった。
『リメンバー・ミー』(2017/アメリカ/1時間45分)
初見はテレビ放送だったが、これは映画館で観たらアカンやつ…。予想以上に素晴らしい作品で、映画館で観に行ったら確実に泣いていたと思う。
ストーリー展開はディズニー・ピクサー作品のド定番って感じだが、物語のテンポが良い。また、題材となっている「死者の日」が日本の「お盆」のメキシコ版のようなものだから、物語の世界観にスッと入っていきやすい。そして重要なのは、本作は複数のテーマが絡み合っている。「音楽映画」「家族の物語」「死生観」など、1つの作品でいろんな見方ができるところも面白い。ストーリーが進んでいくにつれて、なぜ原題が「Coco」なのか分かったときは、もう鳥肌ものだった。
『浅田家!』(2020/日本/2時間7分)
明るくてにぎやかな前半パートと、東日本大震災を軸とした真面目でシリアスな後半パートの2部構成。初見は2021年夏。あの日から10年(現在は13年)経ったとはいえ、ここの描写はやはり言葉を失うな…。それでも共通していたのは、家族の尊さと写真の力の強さだった。
物語の終盤に出てくる内海家のシーンは、切なさとあたたかさが混ざったような感覚になった。写真は過去の思い出だけでなく、その人が生きた証として生き続けるものだ。「家族」をテーマに撮ることをこだわった浅田さんだからこそ成せた一枚だと思う。当たり前の1日を生きることの大切さを改めて感じた作品だった。
『フォレスト・ガンプ 一期一会』(1994/アメリカ/2時間22分)
素晴らしきヒューマンコメディ映画であり、2つの味を楽しめる映画でもあった。
1つは「フォレスト・ガンプという人物の物語」として。主人公が予期していないところで良き出会いがあり、人生をプラスの方向へと導く。一つ一つの出会いが、人生の大きな糧となる。そんな主人公の物語にほっこりした。幼なじみのヒロインも紆余曲折あったが、自分のなりたいものになれて良かった。
もう1つは「アメリカ現代史」として。本作には1950~80年代のアメリカ史も、主人公の物語とつなぐ役割として所々に描かれている。あの頃のアメリカで何が起こったかを本作で知っていくのもまた面白い。
4作並べてみると、実話ものやヒューマン系が好きなようです。気になる作品があれば、ぜひ手に取ってみてください。
さて、次の★5.0はどんな作品になるのか、今からとても楽しみです。