のほほん備忘録

のほほんと過ごす日々に、ちょっとした備忘録

2023年 ベストムービー トップ10(後編)

お待たせしました。1~3位の発表です。ここからはカウントダウン方式で3位からどうぞ!ちょっとだけネタバレがあるかもです。

 

3.『Shall we ダンス?

やはり、周防正行作品は面白いなぁ。「社交ダンス」という軸となるテーマから、ラブロマンス・コメディ・ヒューマンドラマへと枝分かれしていくからとても観やすい。社交ダンスの基本情報からその面白さまで、本作で社交ダンスを深く知ることができそう。ステップを主人公に教えるシーンでは、観客も同じように足を動かしてそうだ。

役所広司の演技は素晴らしく、中年男性の苦悩がリアルに伝わる。家族のために真面目に働いてきたが、果たしてこのままでいいのだろうか?何か変化が欲しいと思い、男性はダンス教室の門を叩いたのだと思う。ヒロインを演じた草刈民代は、本作が映画初出演とあってセリフのたどたどしさはあったが、ダンスの所作はとても美しかった。指先までスッと伸びてて、立ち姿だけでも目が離せない。ハートフルな娯楽映画だった。

 

2.『グランツーリスモ

ゲーマーがカーレースの最高峰「ル・マン」の表彰台に立つ物語。これが実話ってのがちょっと信じられない。確かに、ゲームで何千回もコースをシミュレーションしているゲーマーの方が強そうなのも想像がつくが、これを実際のレーシングチームがやってしまうってのが凄い。しかも、タイトルの『グランツーリスモ』はソニー(プレステ)のレーシングゲームシリーズだし、このプロジェクトを行ったのは日産というのが、なんか日本人として誇らしい。

スピーディな展開と3人の男の人間ドラマが描かれていて、観ているこっちも胸が熱くなる。車内のシーンが多いから、自分もカーレースに参加している感覚になる。これは4DXでも観たかったなぁ。

 

1.『フォレスト・ガンプ 一期一会』

素晴らしきヒューマンコメディ映画だった。主人公が予期していないところで、良き出会いがあり、人生を良い方向へと導く。「ピンチになったら、とにかく走って」という幼なじみのヒロインの言葉を胸に。ヒロインも紆余曲折あったが、最終的に自分のなりたいものになれて良かった。一つ一つの出会いが、人生の糧になる。主人公の母が言った「人生は箱に入ったチョコレートのようなもので、開けてみないと中身が分からない」が、まさにこのことを表していると思う。

もう1つ面白かったのは、主人公の物語が1950~80年代のアメリカ史とつながっているところ。母が営む下宿にエルヴィス・プレスリーが下宿したエピソード、ベトナム戦争やその後の平和運動ウォーターゲートホテルからフロントへ連絡する主人公の姿、ジョン・レノンとの対談シーン、「どこかのフルーツ会社に出資し一生食うことに困らない」という主人公の独白…。本作にアメリカ現代史もちらほら描かれているので、それもまた面白い。

アメリカ現代史を学ぶにはうってつけだし、主人公の物語としてもほっこりする。1回の鑑賞で2つの味を楽しめる映画である。

 

以上の結果になりました。

 

さて、2024年はどんな作品を観ましょうかね。以前の記事に書いたように、「旧作映画シリーズ vol.2」として、21世紀の話題作を手に取る予定です。また、2023年は古い作品をよく観たので、2024年は新作・準新作辺りの作品も観てみたいです。もちろん、映画館で公開される最新作も観たい作品がまぁまぁあるので、無理のない範囲で足を運んでみたいです。来年はもう少し本数を増やしたいなぁ。とりあえず50本以上かなぁ。

 

てな感じで、2023年のベストムービーの発表は、これにて終了です。

今年も本ブログに足を運んでいただいてありがとうございます。読んでくださっているみなさんのおかげで、こうして続けられています。来年もマイペースにのほほんと書いていこうと思います。

それでは、良いお年をお過ごしください。さらば、2023年!