のほほん備忘録

のほほんと過ごす日々に、ちょっとした備忘録

2023年 ベストムービー トップ10(前編)

2023年まであと数時間となりました。お待たせしました。あの企画です。

 

今年1年間で観た中で、面白かった作品を10作紹介します。例年通り、劇場公開作だけでなく、テレビでの放送やDVD(Blu-ray)レンタル、動画配信などで観た作品も含まれています。1年のうちに2回観た作品は1カウントで計算。そのようなルールで、今年観た本数は45作品。前年よりだいぶ減りました。

さて、2023年はどんな作品が選ばれたでしょうか?まずは、4~10位をコメント付きでどうぞ。

 

 

4.『わたしの幸せな結婚』

意外と面白かった!ファンタジーはあまり見ない方だが、物語のテンポが良いからその世界観にスッと入れる。衣装も鮮やかで美しい。主人公たちが異能を使う場面は、視覚的演出に迫力があって見応えがあった。やはり目黒蓮はスクリーンが似合う。目がとても綺麗で引き込まれる。今田美桜も演技の上手さにビックリした。雰囲気的に続編ありそう…。

5.『街の灯』

久々のチャップリン作品に、久々のサイレント映画。とにかく芸が細かい。動きだけでこんなに面白いとは。計算しながら演出していそうというほど、キャストたちの息がピッタリ。まるで芸術。ストーリーは悲哀からのハッピーエンド。チャップリンの登場シーンは、当時の状況を表しているだろうか。

6.『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』

『美しい彼』を手掛けた酒井麻衣監督の作品ということで観に行ったが、やはり映像が色鮮やかでとても綺麗だった。あと、脚本がエグい。最初から伏線があって、物語が進むにつれてどんどん回収していく。再び観る時は主人公の男子高校生の視点で観たい。ヒロインの苦しさに胸が痛い。家にも学校にも居場所がないってかなりツラい。それだからか、ラスト辺りのとあるシーンにグッと来た。

7.『もっと超越した所へ。』

2時間弱の作品だったが、なんか見入っちゃった。男側のクズさも女側の後悔も繰り返していく。束縛ヒモ男、自分中心な男、プライドが高すぎる男、後先考えない男…。どのタイプも絶妙にイラっとしたなぁ。ラスト辺りでテンポが変わって、ハッピーエンドで終わったことに驚いた。脚本の展開が面白い。

8.『BLUE GIANT

これは映画館で観て正解。ジャズの音が気持ちよくて、思わずリズムに乗っちゃう。魂のこもった演奏シーンは、3人の結束力が伝わってしばらく放心状態。明確な目標がある大、知識豊富が故に守りの姿勢になってしまう雪祈、初心者だけどがむしゃらに努力する玉田。3人のどれかに感情移入しちゃいそう。音楽は勝負じゃない、感情なんだ。

9.『東京物語

初めての小津安二郎作品だったが、とても面白かった。当時はいつでも会える距離ではない東京と尾道。仕事の忙しさで、年老いた父母にかまう時間がない息子と娘。母の突然の別れに悲しみながらも、すぐに自分たちの生活に戻る2人。一瞬「えっ!?」と思ったけど、当時の親子関係ってこんな感じだったのかなぁ。所作や言葉づかいが綺麗。

10.『浅草キッド

笑いの提供が舞台からテレビへ。舞台にしがみつく師匠と、テレビで人気を得る主人公の対比が切ないけど面白い。人を笑わせるという点では同じことなんだけどね。主人公の辞め方が葛藤ありまくりだし、そんな主人公を師匠はずっと気にかけていた。心情描写が上手い作品。柳楽優弥がめっちゃビートたけしだった。

 

今年はジャンルが偏っていない気がする。さて、1~3位はどんな作品が選ばれたのでしょうか?続きは、後編へ。