のほほん備忘録

のほほんと過ごす日々に、ちょっとした備忘録

『東京タワー』という恋愛作品にまつわる小話(前編)

恋愛小説『東京タワー』にまつわる、いくつかの小話…の前編。

 

 

禁断のラブストーリー、約20年ぶりにドラマで再び

2月29日。4年に1回の特別な日の朝に、『東京タワー』ドラマ化のお知らせがあった。江國香織さんの原作小説を読んだことがあり、かつ20年前の映画作品も観たことがあるから、懐かしさと同時に震えた。あの禁断の恋愛物語を、ドラマでどこまで描かれるのだろうか、と。

 

永瀬廉と東京タワー

主人公の大学生「小島透」を永瀬廉が演じる。映画版では岡田准一が演じていた役だ。ドラマ化決定の記事を読んでいくと、永瀬と東京タワーの組み合わせにデジャブを感じずにはいられなかった。そう、『真夜中乙女戦争』である。あの映画での永瀬も、鬱屈な日々を過ごし東京タワーに対して負の感情を持つ大学生を演じていた。ドラマのキャスティングに関係しているのかは分からないが、再びそんな永瀬を観られるのかと思うとワクワクしている。それに加えて、ドラマでは20歳年上の人妻と恋に落ちる。純粋であるが故の葛藤をどう演じるか、とても楽しみだ。

 

ドラマ版キャストについて

20歳年下の透に恋をしてしまう「浅野詩史」を板谷由夏が演じる。映画版では黒木瞳が演じていた役だが、ドラマ版では職業が建築家に変わっている。板谷さんが詩史さんを演じるということに意外性を感じたが、逆に新鮮である。聡明でしっかりしてそうなイメージが強いから、また違った板谷さんを観られるかもしれない。

第1報ではここまでだったが、やはり気になるのが「もう一組の禁断の恋」を演じるキャストである。映画版でいう松本潤寺島しのぶの組み合わせを、ドラマ版ではいったい誰が?特に、透の親友「大原耕二」を誰が演じるのかは、私でもしばらく考えていた。永瀬と同世代って誰がいる?

あれこれ考えているうちに、第2報でTravis Japan松田元太が演じると聞き、「トラジャかぁ~!」と良い意味で頭を抱えた。トラジャ界隈はあまり詳しくないからまさに抜け穴だったし、松田の演技も観たことないから未知数である。ただ、TVerで観たスペシャルムービーの感じだと、ちょっと期待できそう。とある場面で体温がグッと上がったような、情熱を感じられるところがあった。今でもその場面が強く印象に残っている。

意外性と言えば、耕二と恋に落ちる専業主婦「川野喜美子」を演じるMEGUMIもそうだ。本人もコメントで話していたが、他作品でのMEGUMIさんは、女性主人公の良き相談相手とか、「ぶっ潰す!」みたいな強い恨みを持つ女性の役が多い印象がある。年下青年との恋愛で自分の弱いところを見せるという役は、今まで観たことないMEGUMIさんが観られそう。

 

まだ予告映像も詳しいところまでは描かれていないが、ここまでドラマの放送が楽しみにしているなんて、かなり久々だ。また、「令和の東京」が舞台となっているため、原作小説や映画版とはまた違った描き方の『東京タワー』になると考えられる。既存作品と比較しすぎない程度で、ドラマ版も楽しんで観るようにしたい。

 

本当はここから映画版についても語っていきたいが、長くなりそうだしキリが良いので、本記事では一旦ここまで。映画版もいろいろ語りたいのだよぉ。