のほほん備忘録

のほほんと過ごす日々に、ちょっとした備忘録

地学の魅力をつらつらと

#6「地学」

 

ブラタモリ』をたまに見ます。タモリさんがブラブラ歩きながら、街の歴史に関する痕跡を探す番組。番組を見ていると、「河岸段丘」「柱状節理」「玄武岩」などのワードが出てきて、地形好きのタモリさんが「へぇ~」と感心したりニンマリした表情になったりしています。視聴者の私も同じようにニンマリしています。上記のワードは、地学の授業で学んで聞いたことがある、というのが理由のひとつだからです。

 

高校の理科科目は、主に化学・物理・生物・地学の4つに分けられます。私が通っていた高校では、その中から1つないし2つ選択して学ぶというスタイルでした。

この中では地学だけ興味があったのでそれを選択しました。小学校の自由研究(理科)に毎年困っていた私は、日食や月食といった天体観測を主な題材にしていました。親からもらった大量の図鑑(まぁまぁ大きい)の中で読んだのは、星・天体の図鑑と世界の国々についての図鑑ぐらい。それほど、理科の中では地学が最も興味があったんです。

小中学生の理科の授業で頭を悩ませずに取り組めたと思われるものも、天体・気候・地形といったものでした。逆に、化学式は途中から複雑になってちんぷんかんぷんになる。物理は「なぜ物が落ちるという当たり前のことに数式を使わなければならないんだ」と理解できず。生物は実験で解剖を扱うと聞かされて、反射的に嫌になりました。ある意味、消去法として地学を選んだところもあります。

 

実際に地学を学んでみると、あることに気づいたんです。それは、地学で学んだ用語の多くはこの目で実物を見ることができる、ということ。ここからは私の勝手な持論になりますが、化学で扱う「元素」や生物でよく出る「細胞分裂」って化学反応や顕微鏡でしか確かめられないイメージがあります。いわば、目に見えないものだからあまりイメージしにくい。それに対して、岩石や地形は実際にこの目で確かめられます。それは写真でもいいし、現地に足を運んでもいいし。日食や月食でも、太陽や月がだんだんと欠けていくところを見ることができます(日食は観測用の専用メガネが必須ですが)。

実際に目にすることで「これかぁ」と感心し、新たな学びにもなる。そういう点で地学が好きです。